対物ライフル(たいぶつライフル 英:Anti-materiel rifle、アンチ・マテリアル・ライフル)とはかつての対戦車ライフルに相当する大型の銃である。主に狙撃と陣地、軽車両への攻撃に使用される。
対物ライフルは12.7mm弾(50口径)のような大口径弾を使用する銃である。
重い大口径弾のすぐれた弾道直進性を活かして、一般の小銃弾を使用する狙撃銃をはるかに上回る距離で狙撃を行える。
また、大口径弾の貫通力を生かして車両への攻撃にも使われ、土嚢や壁などの障害物に隠れる敵を殺傷することもできる。
銃本体と弾薬が大型で取り回しが悪く、反動が強いため、命中精度を高めるには2脚(バイポッド)を接地しての伏せ撃ちなどが要求される。
バレット M82 (ばれっと M82/Barrett M82) は、バレット・ファイアーアームズが開発した大型セミオート式狙撃銃である。
ヘリコプターや装甲車などにも損傷を与えられるようブローニングM2重機関銃等で使われている12.7mm×99弾を使用する。
軍事目的で開発されたため、兵士が一人で運用できる重量や操作性と火力の両立を目指している。
焼夷弾や徹甲弾などの各種弾頭の使用が可能で、焼夷弾と徹甲弾、炸裂弾の効果を併せ持つRaufoss Mk 211も使用される。
銃口には、マズルブレーキがついており、軽量化のため、反動利用式の作動機構としてターン・ボルト・ロッキング・ボルトと、ショート・リコイルする銃身を組み込んでいる。
射撃は伏せて行う(伏射、プローン)か、土嚢などで支えるのが一般的とされる。
セミオート式のため、連続射撃が可能だが、マズルブレーキから噴出する発砲煙と、それに巻き上げられる砂埃が射手を覆うほど拡散する。
携行性を向上させるため、15秒で組み立てが行えるように設計されて、分解してケースに収めることで簡単に運搬が可能。機関右側面の排莢口ボルト・ハンドルを後方に引くことで薬室への弾薬装填を行う。
(ウィキペディア)
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