水曜日, 5月 26, 2010

魚肉ソーセージ Japanese Fish Sausage

魚肉ソーセージ(ぎょにくソーセージ Fish Sausage )

マグロなど魚肉すり身をケーシングに入れ加熱した、ソーセージに似た加工食品。フィッシュソーセージとも言う。

スケトウダラなどの冷凍すり身50~60%に、豚脂、調味料と香辛料を混ぜ、練り合わせたものをケーシングし、レトルト殺菌釜で高圧高温殺菌を行って出来上がる。
必要に応じてデンプン・植物性タンパク・卵白などの結着剤、および酸化防止剤や保存料を加えることもある。

魚肉ソーセージは1949年、愛媛県八幡浜市の西南開発工業協同組合が初めて試作に成功した。同組合は1951年、西南開発株式会社として創立し、「スモークミート」の名で商品化した。翌1952年には明治屋と契約し全国発売を開始した。
(ウィキペディア)












今では、どこでも見かける魚肉ソーセージ。
実は戦後、「これからの日本は洋食化するだろう」と先見した有志によって、蒲鉾のソーセージ化が試みられました。

試行錯誤を重ねた結果、昭和25年春ついに商品化に成功し、『スモークミート』として売り出されました。

しかしその夏、台風により工場が倒壊したため、隣町の八幡浜市に工場をつくり、昭和26年10月に「西南開発株式会社」を設立、本格的な製造を始めました。

当時の原料は、西日本有数の漁港である八幡浜に水揚げされる新鮮なアジを使い、味の良さと高い品質で全国に販売されていきました。

昭和29年ビキニ環礁で行われた水爆実験の影響でマグロが暴落したおり、多くの企業がマグロを原料にした魚肉ソーセージの製造を始め、大衆食堂としての地位を固めていきました。

和40年代になると、クセがなく加工に適した冷凍タラが使われ始め、赤身魚から白身魚へと変わっていきました。
西南開発においても近海アジの漁獲減少にともない、原料を冷凍タラに替えることを余儀なくされました。

食品添加物殺菌剤の使用が昭和49年に禁止され、当時行われていた製造方法では常温保存ができなくなり、魚肉ソーセージの存続が危ぶまれました。
様々な研究の結果、従来よりも高い圧力をかけて高温で殺菌する加圧過熱殺菌法が導入され、常温保存が可能となりました。
現在はこの加圧加熱殺菌方によって作られた魚肉ソーセージが主流となっています。
こうして昭和40年代に誕生当初の魚肉ソーセージの味は消えていきました。

「昔の魚肉ソーセージは旨かった!」と度々聞かされていた若手社員。

「そんなにおいしいのなら昔のソーセージを甦らせよう!」と元祖魚肉ソーセージ復刻計画が進行しました。

原料や殺菌方法を変更したものの、石臼と杵を使って播りあげる製造方法を半世紀にわたり、変わらず続けているため、製法は昔のまま再現できました。

しかし、肝心の古い配合が見つからない、そこで関係者を尋ね回ったところ、元社員の開発ノートから創業当時の配合が見つかりました。

創業当時の味を復元するため、原料魚には100%国産アジを使用しました。
また、昔の製品を良く知っている年配社員の記憶と当時の原料事情などを考慮し、こだわって創業当時の味を復元しました。
味、食感を重視したため冷蔵保存が条件となりますが、その分、弾力のある肉質と深い味わいをもつ商品に仕上がっております。
魚肉ソーセージの歴史を開いた「元祖魚肉ソーセージ」をぜひ、お楽しみください。




「元祖 魚肉ソーセージ}

西南開発が約60年前に日本で初めて商品化した魚肉ソーセージの復刻です。
復刻のきっかけは当時の開発陣個人所有のノートからレシピが発見されたこと。
「昔の魚肉ソーセージは旨かった!」との声が社内外からあったこともあり
「そんなにおいしいのなら昔のソーセージを甦らそう!」と、当時製造されていた開発記録に基づき、原料だけでなく石臼と杵による製法までこだわって再現した元祖・魚肉ソーセージです。
弾力のある肉質と、味わい深い仕上がりになっています。魚肉ソーセージの歴史を拓いた味をご賞味ください。

●元祖魚肉ソーセージの賞味期限は、製造日より2か月です。(要冷蔵)
●原材魚:あじ100%

4箱入り
●注文番号 AG-4
●価格 2,100円(税込)
●内容 (75g×3本)×4箱

6箱入り
●注文番号 AG-6
●価格 3,000円(税込)
●内容 (75g×3本)×6箱

12箱入り
●注文番号 AG-12
●価格 5,800円(税込)
●内容 (75g×3本)×12箱

西南開発株式会社
〒796-0293
愛媛県八幡浜市保内町
宮内1-300-1
TEL(0894)36-0651(代)
FAX(0894)36-1741
maii info@seinankaihatsu.co.jp


西南開発株式会社HP

http://www.seinankaihatsu.co.jp/rekishi/index.html

1 件のコメント:

かおり さんのコメント...

魚肉ソーセージに、そんな歴史と工夫があったのですね。